ゴミ屋敷解決に向けてへの過程【ゴミが捨てられない障害】

一軒家の実家をゴミ屋敷にしてしまう母親。母の気持ちに寄り添った解決を目指しています。

ゴミ屋敷解決に向けてへの過程12【父が母の病状の話を聞きに病院へ行く】【溜め込み症】

こんにちは。

やっとかもしれませんが、母の溜め込み症の病状を聞きに、

 

先日、父と病院へ行ってきました。

 

私から母の話をしても、全く受け入れてくれない父だったので、

私から見れば、

父自身に気付いていない母への執着があるように観えていた。

 

 

今思えば、家族で話をして解決すること自体・・・

最初から難しかったのかもしれない。

 

 

父と病院へ行って正解でした。

 

病院には、母の病状の話を聞きに行きましたが、

父は初診として扱ってもらえます。

 

診察ではないという前提なので、問診は全くなしです。

 

診察室に入って、おおまかにはこんなやりとりでした。

 

 

 

先生「まず、今日ここに来たのは、どなたかに言われて来ましたか」

 

私「私(長女)が提案しましたが、最後は父が決めてここに来ました」

 

先生「ご主人から観て、最近の奥様はどのようみ観えるでしょうか」

 

ここで、父が先生に伝えたのは

 

  • 最近は母とはあまり会うことが少なくなっている事
  • 病院には行っているが、まだ家は何も片付いていない事
  • 7年前に単身赴任から家に帰ってから、寝るところも無くて別居始めたが、金銭的にも勿体ないと思っていること。

不満を言った後、でもどうしたらいいのか解決が出来ないと父は言った。

 

 

次に先生は、「次は、娘さんはどのように考えているでしょうか」

 

と突然聞かれたので、父の話にうんうんとうなずく事に集中してた私は、

 

「え?私?私の視点ですか?ええええーと・・」

 

 

私の視点で物を伝えようとしたので、とにかく、母と父の事を話した。

 

私には、

母は頑張っているのに、父には伝わらない。

父も頑張っているのに、母には伝わらない。

お互いに頑張っているのに、うまく伝わっていない事。

そして、それは何故かというと、

私には、お互い欲しい物が違うように観える。

考えていることが違うように観える。

考えていることなんて、みんな違うに決まっているのだけど・・・

 

と伝えた。

 

 

この後確か、父はもう一度、先生に母への不満を伝えていたと思う。

 

そして、先生が診断名を教えてくれた。

 

 

 

今出せる診断としては、「溜め込み症」という診断ですが、

ひとつは、前頭側頭性認知症の初期症状という可能性もあります。

 

 

ここでだが、私も父も認知症という気は全くしない。

 

だが、一応先生が伝えてくれたのは、

一般的な認知症とは違う症状で、

やる気が無くなる、社会性の欠如などが主な症状なので、

可能性が無いとは言えない。

 

ただ、私も父も何となく認知症ではないんじゃないかと思うのは、

母は、片付け以外は、やる気がある事だ。

 

なぜならペン字の先生もやっているし、この間は習字の資格もとったらしい。

 

 

 

さて、溜め込み症」に関しては、かなり治りにくいという事だ。

結論、片付けを母が自分でするのは、難しいだろうということだろう。

 

先生「誰かのサポートが必要なので、「訪問看護」をオススメしていますが、

今は、ご本人が拒否しています。

しかも、ご家族が片付けに手を出すことも嫌がっていますし、

自分でやりたいと言っています。」

 

先生「溜め込み症は、”寂しさ、孤独”が原因と言われています。

モノが安心の対象となります。

それらの大切なモノを捨てられてしまうことは本人にはとってもツライことなのです。」

 

父「昔のモノですよ? 20年前のもう使えないようなモノですよ?」

 

先生「はい、そうです。」

 

父「そうか〜、それはもう病気だな・・・」

 

ちなみに、

いつもこの「母は病気」という父の答えに違和感を感じる。

が、ここで私は父に反発してはいけなかったんだな。放っとけば良かったんだな〜。

ここで先生は何も言わなかったのもそれもそうか。

 

 

こうやって、先生が居ることで、父も私も客観的に話が出来る。

 

 

先生から父への提案として、

 

「奥様は、いつも私が企画しなきゃいけないから、

食事や旅行をご主人から企画して欲しいとおっしゃっていました。

なので、何かお店を予約して頂くことはできますでしょうか?

それから、片付けに関しては、ご主人からは一切話さないように協力お願いできないでしょうか。」

 

父「あ~、確かにいつも家内がそんな事言っていますね・・

(思い当たる節がある感じ)

でもな〜、(多分父はそういう事が嫌いでしたくないんだけど・・・)

そうですね。何かしてみます。」

↑↑

娘の私が言っても全然ダメなのよ(;´∀`)

先生から提案されるとこんなにもうまくいくの?!

病院行って良かった!!!!!!!

 

 

父に、病院に行ってみてどうだったか聞いてみると、

 

「医者に言われるとそうするしかないな。

決定的な方法は無いけど、今はこうして行くしかないってことでしょ?

で、その後また考えたら良いってことでしょ。」

 

おお〜、やっと負のスパイラルから抜け出して、同じ方向を向いてくれた気がする。

とりあえず、安心。

 

 

とにかく、人は信頼できる相手じゃないと話を受け入れられなくて、

父にとって、それは娘じゃダメで、医者じゃないとダメだったのかもしれない。

 

 

とりあえず、ここからは、父と母の信頼関係の構築がメインになっていくと思う

 

 

やっと、ゴミ屋敷解決へのスタートラインかな?