ゴミ屋敷解決に向けてへの過程【ゴミが捨てられない障害】

一軒家の実家をゴミ屋敷にしてしまう母親。母の気持ちに寄り添った解決を目指しています。

ゴミ屋敷解決に向けての過程11『ごみが捨てられない障害・溜め込み症』

昨日、母と病院に行ってきた。

 

暖かくなってきたのもあるかもしれないが、

 

母は薄いコートで、スカーフも巻いてなんだか小綺麗な格好で来た。

 

診察室に入った。

 

先生は「暖かくなってきましたねえ」

 

母「そうですね、暖かくなって来て良かったです・・」

 

母がまず先生に話したことは、

 

母「色々あったことは大体解決しましたし、暖かくなってきましたので、片付けもちょっとずつやろうと思います。」

 

これが、母の第一声だ。

 

先生「それは良かったですねえ。」

 

母「前回のブーツの件(通販で失敗したエピソード)も、習っていた筆ペンの講習も無事合格して、すっきりしました」

 

私は、少し安心した。

 

母はかなり片付けに消極的になっていると感じていたので(片付けの話をしてもボチボチやっているしか言わなかった)、母の中でだいぶ心の余裕が出来たのだろう。

 

そして、先生は次の手に出たのだろう(私の予想)

 

先生「では、家族とは最近どうですか?」

 

母「主人と話をしても、合わないというか、

色々こちらとしては、私の為にして欲しいと思っているのに、

相変わらず何もしてくれない。

スケジュールも結局主人に合わせなきゃいけないし、

常に上から目線でものを言われて、でも、こちらが言っても無駄なんで合わせてます。」

 

先生「そうですねえ、こちらに合わせて欲しいことも有りますよねえ」

 

母「言っても駄目なんですよ。主人は変わらない。ね、そういう感じだよね」(母は私に同意を求める。)

 

私「うーん、お母さんがそう思っているなら、私がそれをお父さんに伝えることは出来るけど、そうだね、伝えてもちょっと難しいところもあるね。」

 

このあと、私が先生に質問をした。

 

私「母は、ものを捨てようとするときに沢山考えてしまう。

これは私のミスだが、以前に母に伝えたことで、ものを捨てるときに沢山考えては行けないと伝えたことがある。

そのせいで母はものを捨てるとき、考えては行けないと理解ってるけど・・・なかなか出来ない。という風になってしまった。

これについて母にアドバイスをして頂けませんか」とお願いした。

 

先生「そうですね。ものを捨てるときには、考え過ぎず、ある程度思い切って捨てなければなりません。

段々と慣れて捨てられるようになってきます。

最初は、考えてしまってもいいと思いますが、段々慣れてくるので捨てましょう。」

 

↑↑

なるほど、母が捨てる時に考えてしまってもいいけど(いわゆる儀式はしかたない)、捨てなさい、というスタンスは崩さないほうがいいのか・・・。

段々と捨てられるようになってくる。ということを信じて、周りが待つ姿勢のは大切かもしれない。

 

もちろん、先生の言葉は、三者であるという中立的な前提と大きな信頼関係がないと全く逆効果になる言葉ですが。。

 

さて、私の予想では、先生が家族に関して踏み込んだのは、

 

有る意味次のステップに入った。

 

ここからは、母の中に溜まっている家族に関する荷物をおろして行く診察が始まると思う。

特に、父に対しての考えはどうなっていくのだろう。

 

ちなみにこの後、父が母の状況を知りに診察に来ることになったので、予約をした。

 

まだまだ、診察は続きそうだ。

 

 

 

それから、いつもの喫茶で母と話をしたが、

 

やはり、父への不満を言ってはいたが、

自分の意見はしっかり客観的に考えているような口調であった。

ただ、うまく行かないのがジレンマのようだ。

 

半年前なら、父のせいで〜だ。というような

すべてが他人に偏った感情的であったが、

最近は自分の立場も考えに入っているようだ。

 

『片付けに関して、ネガティブに感じている、したくない気持ちがあるのは、

片付けが終わった後には幸せが待っていると感じていないのではないか。』

という、私の疑問を母に投げてみた。

 

母は少し考えて。

 

母「確かに、そうだな〜」と答えた。

 

母は、片付けが終わった後は、父、次女に、振り回される生活しか想像出来ていないらしい。

 

どうせ、家は父の物だから、次女はあーだこーだと父と一緒になって母を攻撃してくると思っているらしい。

 

私「なるほどね〜。お母さんは、片付け後にはどんな将来があると幸せになれるの?最終的はどうしたいの?」

 

母「島根に帰りたい。そこで、年金で生活しながら、畑をしながら自給自足の生活がしたい」

 

これは私にとってかなり意外な答えだった。

 

これから読み取れるのは、

①父から離れたい

②自給自足の生活がしたい

 

どれが最優先なのかわからないが、おそらく自給自足の穏やかな生活を望んでいるのかもしれない。

 

が、しかし、

 

「でもお父さんは〇〇したいから、自分はやりたくても出来ない。

お父さんは・・・・」

 

と、母が夢を語り始めると、必ず父が出てきてネガティブな話になる。

 

そこで、こう私は伝えた、

 

「幸せの目標がぶれては行けない!

お母さんの幸せな話にお父さんがすぐ出てきて、ぶれてしまっている。

自分が幸せになるとはどういう状況なの?」

 

それは、これから母はこの質問を考えていくと思うので、

母自信が幸せの答えを見つけるだろう。

 

これは私にとっての発見だった。

 

溜め込み症になる人は、片付いた後の幸せな未来が想像出来ていないのは、大きな原因かもしれない。

もっとも、それを想像させてくれる、信頼出来る話し相手がまず必要だが。