消しゴムを使わない書き取りが大切?漢字おけいこ帳事件【精神障害から子供の教育についても考える】
私には小学1年生の娘がいる。
幼稚園のころから、勉強も運動もこなすタイプなので、
小学生になってからも特に問題はなかったが、
国語での書き取り、漢字のおけいこ帳で事件ががおこった。
漢字のおけいこ帳が始まったのは2学期。
最初の頃は、宿題したらVery Goodが貰えていたが、
段々、先生がVery Goodをつける基準をレベルをアップしたのだろう、
娘はなかなかVery Good貰えなくなっていた。
ある日、娘が宿題をするのだが、40分かかってもまだ漢字の書き取りをやっていた。
なんでそんなに時間が掛かるのかを思って観ると、
同じ字を何度も何度も消して、書き直している。
娘は納得のいく字が書けなくて、また書き直す。これを繰り返しているのだ。
これで、思い出したのが、溜め込み症の母のことだ。
溜め込み症の母は、自分には出来ないことを目標にして、不可能なこと頑張りすぎて
負のサイクルに入っていく。
(本来は溜め込み症で片付けが出来ないのにできると思っている為)
娘もの漢字の書き取りも、母の負のサイクルと似たようなことになっているのだ。
なんでそんなに字を書き直すのか聞いてみると、
娘「Very Goodが欲しいから。赤ペンで直されたくないから。」
娘の目標は、「Very Goodをもらうこと。直されないこと。」になっているこれが問題だ。
この目標ははっきり言って、不可能だ。
親の私自身、何をどうすればVery Goodが貰えるのか解らない。
なぜなら、娘のおけいこ帳を見て、これくらい、いいじゃないかと思う字も、
先生に赤ペンで直されている。
とりあえず、ここで私が対応したことは、
娘に「消しゴムを使わないように」と指導した。
すると、号泣しながら、「消しゴムを使わせてくれ」と懇願して来る。
そこで、こう声を掛けてみた。ちょっと怒り口調だけど。
「うまく書けなくて何が悪いねん。赤ペンで直されるのがなんであかんねん。
うまく書けなくて当然や。直されて当然や。
なぜなら今は、字の練習中なんやから。
失敗するから、出来るようになるんやろ。
消しゴムを使わないで書いて、汚くてもいいから、それで提出してみなさい。死ぬわけでもないんやから。」
これを優しく言えたらベストなんだと思う。
でもね、母の私も相当イライラしてるんですよね。
そして、消しゴム禁止でおけいこ帳の宿題をし始めてから3回目くらいから、
娘は、「字が綺麗に書けるようになってきた!」と実感するようになった。
確かに、書き取りの字が全く変わった。
余裕のある字になり、何処を直せば綺麗に書けるのかが理解ってきたらしい。
(ちなみに、これでもVery Goodがなかなか貰えないので、なんともはや。先生または、おけいこ帳自体のやり方に問題、課題があるんじゃないかと思うが。例えば、子供が字に対する目標を理解っていないとか。小学1年2年ではなるべくVery Good(肯定)を与えるべきではないか。)
そして私は、こういうのが複雑に絡み合って大人は精神病になるんだな・・・と思った。。。
さて、私は娘のこの経験で消しゴムを持たせないほうが良いと判断したが、
どうやら消しゴムを使わせないほうが良いというのは、一般的らしい。
なぜなら、親から消しゴムを使うなと言われている子がいると娘から聞いた。
ネットで調べてみると、「間違えを消さないほうが良い」という考え方だ。
なるほど。と思った。
塾での算数問題の答えを間違えたときも、消さないように指導された。
間違えというのは、残っていてこそ次の成功に繋がるのだろう。
消しゴムは都合の良いアイテムだが、使いすぎ(依存)は禁物である。
だが、おけいこ帳に関して娘のクラスの子のこんなエピソードも聞いた。
親からとにかく消しゴムを使うなと言われて、おけいこ帳を書くのが嫌になっている子もいるらしい。
私の想像だが、
理由もわからず、理不尽に消しゴムを使うなと言われているのではないか。
気をつけなければいけないのは、消しゴムを使わない方が良いというのを知った親が、
その通りにするだけでは行けない。
消しゴムを使わないほうが良いの本来の目的は、
「失敗を消さないこと」では無く、
「失敗を成功に変えること」である。
これを見失うと、別の負のスパイラルに入ってしまう。
何事も、よく知り、目的を見失わないよう、バランスが大事だと思う。