ゴミ屋敷にする母親を解決する過程1【初めの第一歩】
こんにちは。
私の母親は、昔から片付けが上手ではありませんでした。
それどころか、ゴミを溜めて捨てられない・・
父親も子供の私たちも困り果てていました。
ただ、最近やっと解決の兆しを感じるようになりました。
もう母も60歳すぎ、私も40歳前ですが、
ゴミ屋敷を解決する上でとても大切な事にやっと気が付きました。
それは、ゴミ屋敷にする当人の気持ちを受け入れることです。
「無理、理解できない!」
と思っているなら、負のスパイラルです。解決できません。
多分、普通の人はゴミ屋敷にする人の気持ちは理解出来ないと思います。
ただ、そこには理由があり、何故そうなってしまったのかを追求していく必要があるようです。
まずは、ゴミ屋敷にしていく私の母親の状況です。
ゴミ屋敷にする母親の状況
- 片付けが出来ない。(しようとしても全然進まない)
- 物がたくさんある。ゴミとして捨てられない。
- スーパーの買い物で、必要ないものを沢山買ってきて、使わないで放置される。(冷蔵庫は満杯。そこら中腐ったものが溢れる。)
- 強制的に片付けると、ものすごく怒る。
- ひどい時は、無理やり片付けたゴミをごみ捨て場から持って帰ってくる。
- 片付けて機嫌が悪くなると、人としても信頼出来ないくらい性格が悪い。
- ただ、汚い家は世間的にも良くないとは思っている様子。どうにかしたいとはどこかで思っているが、言っていることとやっていることが逆。
ただ、社会生活は普通に出来る。
仕事も、大手食品メーカー入社後、生命保険の生保レディや要資格の化学系の社員などの仕事もこなし、現在もペン字の先生もしている。
更に、町内会自治会の会長などもするくらい、社会生活は普通に出来るのに。
これは、我が家の一例なので、他の症例もあるかもしれません。
当時の家族の状況
- 家族は片付けの出来ない母親に、色々文句を言う。すると、母親も関係のない話を持ち出して、怒り出す。
- 家を綺麗にしたいので、日曜などに強制的に、一気に片付ける。すると、母親は機嫌が悪くなる。
- 買ってくるなと言うのに、毎回要らない食材を買ってくる。主に半額シールの付いた商品が多い。それを、使わずに放置して腐らせる為、買ってくるだんびに家族が怒る。
- 普通の生活が出来ない母親に、家族全員が、母の考えが理解出来ない。話し合っても、合理的な話し合いが全く出来ない。(母親の話がそれる上に、合理的でない)
- 最終的に家族で母親を責めることになる。
- 鬱だから、と病院に行かせようとすが、本人は行こうとしない。
結果、何も解決しない。
負のスパイラルに入ると、解決しない。
上記の、我が家の当時の状況では、負のスパイラルに入ってしまっています。
おそらく、解決しようと話し合いをしようとしますが、
母親のように話にならなくて、
または、ゴミ屋敷にする当人が話を聞こうとしない為、
余計にこちらも気分が悪くなり、言い方もキツくなります。
これでは解決の方法が見つかりません。
こういうときは、
あなた自身が
ゴミ屋敷は理解出来ないという意見ばかりを押し付けていて、
ゴミ屋敷にする当人の気持ちや話をちゃんと聞けていないと思ったほうが良いです。
ゴミ屋敷にする人は、基本的に何かしらの精神障害があると考えた方が良いのかなと思います。
だって、片付けたくても母からも、正常な意見交換や反応は返ってきません。
そのためには、「ゴミ屋敷を片付ける!」はいったん置いといて、
どうして、ゴミ屋敷になるほとどの行動をするのか。
を掘り下げて行くことが重要なのだと気づきました。
では、どのように話をすれば良いでしょうか?
実はゴミ屋敷にする本人は自分自身に向き合えていない。そこでおすすめ!ソクラテス問答法を使う。
びっくりするかもしれませんが、ゴミ屋敷になる理由は本人にも解っていません。
解っていたら、ゴミ屋敷にはならないのだと思います。
いくら、問い詰めても話にならないのは、本人が自分自身の事を解っていません。
なので、ゴミ屋敷本人は関係ない話を持ち出して怒り出したり、合理的でない意見を言ったり、訳のわからない批判をしたりしてきます。
ちゃんとした、意見が言えないのだと思います。言い方が下手くそなのです。
そこで、どうしてそうなるのか、どう思うのか、最後はどうしたいのか等を
こちらがひたすら冷静に質問して聞いていくと、
段々ゴミ屋敷当人、母親のの考えが見えてきました。
更に、こちらも知らなかった、勘違いしていたんだと言う話まで出てきます。(勘違いというより、話が違うと思いましたが・・精神障害の中、上手に話せないのです。)
このとき、質問の仕方でおすすめしたいのが、「ソクラテス問答法」です。
関係ないですが、私は普段、子供の教育でこの話し方を使っています。
私「もうおもちゃ片付けて」の質問に、
子「嫌」
私「なんで嫌なの?」
子「まだ遊びたいから」
私「いつ片付けるの?」
子「このゲームが終わってから」
心理学でもよく聞きますが、
誰かの相談にのるとき、自分の意見を言わないほうが良いと言うことです。
なので、問題の本質が見えてくるまで、掘り下げて行くために質問を重ねて行きます。
ここで言う本質とは、何故ゴミが捨てられないかです。
このソクラテス問答法を簡単に言うと、「問題をどうすればよいか答えは本人が持っている」ということです。
更に言うと、「自分が決めた」という責任をもたせる効果もあります。
ソクラテス問答法により質問していくことで、
ゴミ屋敷の本人が自分自身と向き合っていくことになります。
本人も気づかなかった、ゴミを溜める色々な理由が今回、母からは出てきました。
今回私が、母親の話に耳を傾ける上で、問題を解決する為の質問をまとめてみました。
問題解決シート
として、そのうちブログに紹介したいと思います。
ちなみに、このゴミ屋敷にする当人と話す上でとても大切なことがあります。
話ができるのは信頼できる人物であると言うことです。
母は、父がこの話を聞こうとしても、正確な答えよりも先に「拒否」の気持ちが強くなり、話にならないようです。
まず、本人と話をする前に、
「片付けを押し付けてきた事」、「話を聞けていなかった事」を認めて、信頼してもらうことがまず第一歩だと思います。
そして、これからサポートしていく、理解していく意思があること。
これが揃って、まず初めの第一歩です。
ちなみに私はこれで解決したと思っていましたが、まだまだでした。
ここまで、やってもまだ足りないことが有ります。
この先は、
カウンセリングだけでは治らないこと。
本人の考え方が変わっていくこと。
次の次のブログで書こうと思います。
今のところ、我が家も片付けに関しては解決までは至っていませんが、
片付けに関してもブログに書いて行こうと思います。
最後にこのブログをまとめてにいうと、
片付けより、本人の精神疾患を治すのが先ですね。
ただ、そんなに簡単に病院行って治るわけではないので、
できるだけ細く状態をブログに書けたらいいなと、思っています。
私も、今度母を連れて病院へ行く予定です。(精神科の病院探しは大変です。診断がうまく行くことを願います。)
どういう結果だったのかも含めて、これは世間にも知っていただくことは重要なのかなと思いました。
なぜなら、30年以上、家族はこの問題で苦しんだからです。
そして、同じように困っている方が沢山いるようなので、参考にして頂きたいです。