ゴミ屋敷解決に向けてへの過程【ゴミが捨てられない障害】

一軒家の実家をゴミ屋敷にしてしまう母親。母の気持ちに寄り添った解決を目指しています。

愛とは何か。の疑問の更に向こう側は「愛着スタイル」かもしれない。【ゴミ屋敷解決に向けての課程】

 

 

↑↑↑↑

この本は図書館で見つけた。

図書館で見た本は古かったのか表紙は全く違ってシンプルだったが、

まさに、この著者のものだ。

 

手にとった理由は、ゴミ屋敷にする母が通う病院の先生が、「モノへの愛着」という言葉が気になっていたから。

私は、「モノへの執着」だと思っていたのに対し、「愛着」という言葉で表していたのが印象に残っていたからだ。

 


読んでみると、「モノへの愛着」とは離れた内容だったが、

 

「愛を与えるのが苦手な人たち」や

 

「不安を増大させる人(愛が足りないという人たち)」

 

という考え方で

 

夫婦や家族をギクシャクする理由を理解するのにはとても良い読み物だと思う。

 


それでもゴミ屋敷の解決のカギになると思ったのは、

ゴミ屋敷にする母と、その理由となりそうな父との関係を見る上で役に立つと思ったからだ。

 


それから、私と主人の夫婦関係を更に掘り下げて行くのにも役に立った。

 

 


レビューを見ると、かなり賛否両論あるようだ。

 

 

私が思うに、レビューで批判している方の言っていることは一理あると思う。

 

医学的な愛着障害よりは、思想に近いとは思った方が良いようだが、

私の読んだ感覚から言えば、


仕事や社会性には問題ないけど、親しい人との関係がうまくいかない人、例えば、パートナー、自分の子供、親、恋人など、、、、

 

特に相手に「愛が足りない」と思っている人向けだと思う。

 

 

なぜならその人たちが、愛というものについて答えが欲しいからだと思う。

 


そういう人は、この本を読むと、

 

自分がどうして愛がないと感じてしまうのか・・・・・または、あの人はなぜ愛を与えてくれないのか・・・・

 

合点が行く部分は多いんじゃないかと思う。

 

それが、この本に星5つをつける人たちが沢山いるというところに繋がっていると思う。

 

 

それに本の文章には、愛着障害」ではなく「愛着スタイル」と書いてある。

 

 

「障害」という言葉は誰かが障害だと思ってからだと思うが、

 

それが別に障害になっていない人や気づいていない人も沢山いて、

 

そういう人達にはスタイルという言葉がちょうど良いんだと思う。

 

 

というのも、それを障害だと決めつけるのも変な話で、その人の生きやすいスタイルのだというのも書いてある。

 

 

 

逆に、その人の愛着スタイルのせいで、親しい人が「有る意味障害」だと感じている場合はこの本が役に立つと思う。

 

 

私は、何か問題事があった時に、主人に対して「愛が無い」と思うことが多々あるが、

それはこの本を読めば合点が行く。

 

実際、主人の子供時代の環境は壮絶なものだったからだ。

 

問題が起きたときに、何故主人が黙り込んで私の言葉に耳を傾けることなく、話を後回しにしようとするのか、

 

いつも「愛が無い」と同じ部分で話し合いになっていましたが、主人にはそれが難しいんだという原因が理解できた。

 

そして、もちろん、自分自身の愛着スタイルがわかることで、自分にも原因があったんだともわかった

 

 

 

そして、どうして主人がそうなるのかを私が知っておくことで、

 

自分が怒っているのも、主人にそのとき愛がないのも、

 

私の愛着スタイルと主人の愛着スタイルがぶつかっているわ、と客観的に問題を理解するのに役立っている。

 

 

 

レビューにもあるように、確かに著者は母親愛着へのこだわりは感じたが、

 

私自身は、それを置いといても自分自身の身の回りの問題に照らし合わせるとなるほどと思える部分が多い。

 

 


ちなみに子供への教育として皆さんレビューでオススメしているが、

 

だからといって、愛着ばかりを重視する思考になるのは避けななければいけないと思う。

 

確かに、これを読むといかに愛着が大事なことかと思う。

 

ただ、それは脳が発達していく課程の、幼少期の愛着ベースが確かに大切あるという事で、

 

その後の自律や尊重やレジリエンスなど、多くの事を学んだ上で、最後にこの愛着という問題に向き合った方が良い気がする。

 

とにかく、自分の幼少期に出来た「愛着スタイル」というのが、家族という親しい関係に大きな影響を及ぼすだろうというのは自然な事かと思える。

 

 

 

 

ちなみに、著者は「回避性愛着障害」のみについて書いている本がある。

↓↓↓

 

 

これは、主人と父、実妹にも当てはまるので読んだ。

 

内容は、前に紹介した愛着障害と同じ部分もあるが、

 

回避性愛着スタイルについては、将来さらに増えるだろう事、本人が気付かずパートナーを傷つけていることが多いからか、これに焦点が当たっているのかなと思う。

 

この「回避性愛着スタイル」の人は世の中に沢山いるようだが(実際、私の周りにも山盛り居そうだ)、

 

将来、核家族、女性の社会進出、都市集中、地域のつながりの希薄、ネット社会などからどんどん増えていくだろうなあと感じた。

 

そう考えると、今よりもっと個人というものが重視される世界になるんだろう。

 

そうなると、精神病が増えるか、もしかして減ることもありえる?!

 

その時は、ニュータイプの人間になっているのかもしれない。